産後の避妊は、入院中の説明で一度触れるだけになりがちです。産んだばかりでは、なかなか頭に入りません。
どんな方法があって、産後はどれが向いているのか。次の妊娠まではどのくらいあけたほうがいいのか。まとめておきます。
🛡️ 産後の避妊、どれを選ぶ?
主なものを並べます。どれが合うかは人によるので、最終的には産院で相談してください。
🔷 コンドーム
まずはこれです。手に入りやすく、すぐ始められます。
ただしパートナーの協力が必要です。そして——必ず挿入する前につけること。ここが守られていないことがあります。途中からでは意味がありません。
🔷 ピル
一般的な低用量ピル(エストロゲンというホルモンが入っているもの)は、授乳中は使えません。母乳の量に影響することがあるためです。
エストロゲンを含まないタイプなら授乳中でも使えるとされていますが、日本では扱っている施設が限られます。気になる方は産院で聞いてみてください。
🔷 ミレーナ・IUD(子宮の中に入れるもの)
授乳中でも使えます。一度入れれば数年間そのままでいいので、管理が楽です。
ただし一度にかかる費用は高めです。定期的な検診も必要になります。それでも、長い目で見れば悪くない選択だと思います。
🔸 基礎体温法・ペッサリーはどう?
説明のなかで、この2つを聞くことがあるかもしれません。でも産後については、私はおすすめしていません。
基礎体温法は、何周期か記録して自分のパターンをつかんでから使うものです。産後は生理が戻っていなかったり、戻っても不順だったりするので、つかむパターンがありません。
それに——排卵は生理より先に来ます。基礎体温は排卵が終わったあとに上がるものなので、産後の最初の排卵は、体温では捕まえられません。
夜間授乳で睡眠が細切れの時期に、毎朝きちんと測ること自体も難しいと思います。
ペッサリーは、日本ではサイズを合わせて用意できる施設がほとんどありません。出産すると体のサイズが変わるので、産後は測り直しも必要です。
産後は、確実な方法を選んでください。
⏳ 次の妊娠まで、どのくらいあける?
産後1年は妊娠しないように——そう指導している施設が多いと思います。
理由は子宮を休ませるためです。それと、年子の育児が大変だという現実的な話もあります。
帝王切開だった方は、特に気をつけてください。子宮に傷があるので、その回復のために最低1年はあけてほしいとお伝えしています。
研究でも、前のお産から24ヶ月未満での妊娠は「間隔が短い」とされています。1年よりもう少し長めですね。
もちろん目安です。年齢や事情によって考え方は変わるので、そこは産院で相談してください。
✅ まとめ
聞きにくいことだと思います。でも知らないまま次の妊娠、というのがいちばんつらいと思うので、書きました🌷
▶ 産後の避妊はいつから?「母乳中は妊娠しない」は本当か、現役助産師が答えます
👉 産後や赤ちゃんのことは、ほかにも記事を書いています。全部まとめたページはこちらです。
【産後・育児ガイド】ママの体・母乳・赤ちゃんのこと|現役助産師がまとめました
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