「無痛分娩にすると、会陰切開されやすいって聞いたけど本当?」
「できれば切開は避けたい……」
そんな不安を持っている方、多いと思います。
現役助産師として、正直にお答えします😌
そもそも、会陰切開率はどのくらい?📊
日本の病院・クリニックでの経膣分娩では、約8割のママが会陰切開を経験しているというデータがあります(たまごクラブ調査)。特に初産婦さんはほぼ全員というデータもあるほど、日本は世界的に見ても会陰切開率が高い国といわれています。
一方、自然志向の助産所分娩では、会陰切開率は初産婦19.2%・経産婦17.3%と、病院に比べてかなり低くなっています。
では「無痛分娩と自然分娩で会陰切開率はどう違うの?」というと——残念ながら、日本では両者を直接比較した全国統計データは公開されていません。施設ごとのデータはありますが、ばらつきが大きく、一概に比較できないのが現状です。
結論:施設・医師の方針による部分が大きい🏥
「無痛分娩だから会陰切開が増える」というよりも——
「どの施設で、どの医師のもとで産むか」によって、会陰切開の頻度は大きく変わります。
これが、いくつかの病院・クリニックで働いてきた私の正直な見解です。
- 助産師に任せてくれる医師のいる施設では、会陰切開をするかどうかの判断も助産師に委ねてもらえることが多いです。お産の進み方や赤ちゃんの状態を見ながら、できるだけ切開しない方向で対応することもできます。
- 医師が管理する方針の施設では、切開するかどうかは医師次第。「初産婦は全例会陰切開する」という方針のところもあるかもしれません。
また、医師によって考え方もさまざまで——「ハサミで切った傷の方が縫合しやすい」「切開した方が綺麗に治る」という考えのもと、積極的に切開する先生もいれば、できるだけ自然に、という方針の先生もいます。
無痛か自然分娩かよりも、施設や担当医の方針の方が影響が大きいのが実情です。
無痛分娩には「切開を減らせる可能性」もある💡
実は、無痛分娩には会陰切開を減らせる側面もあります。
麻酔が効いていれば、いきみをコントロールできるからです。
赤ちゃんの頭がお股に差し掛かっても「ちょっと待って」「ゆっくりいきんで」という指示に従いやすくなります。赤ちゃんの心音さえ問題なければ、会陰をゆっくり伸ばしながら、裂傷を最小限にしながら産むことができます😌
自然分娩では「痛くていきみを止められない!」という状況になりやすいですが、無痛分娩ではそのコントロールがしやすくなります。
ただし、吸引・鉗子分娩になる場合はほぼ切開します⚠️
吸引分娩・鉗子分娩になるケースは別です。
吸引や鉗子を使うということは「急いで赤ちゃんを出さないといけない」状況がほとんど。会陰が伸びるのをゆっくり待つ余裕がないため、前もって会陰切開を入れることがほとんどです。
器械を使うことで傷ができやすいという側面もあるため、あらかじめ切開して傷の場所を整えます。
(経産婦さんでおしもにゆとりがある場合は、吸引でも切開しないケースもあります)
バースプランでよく見る「裂ける前に切って!」について😮
バースプラン(出産の希望書)を書くママに多いのが——
「裂ける前に切ってください!」というお願い。
すごく多いんですよね😅「裂ける」という表現が恐怖心を煽っているのかな、と思うのですが、ズタズタに裂けるイメージを持っている方もいるのかもしれません。
でも、実はこれ、助産師的には結構悩ましいリクエストで……😫
「自然に裂けた傷の方が、ハサミで切った傷より痛みが少ない」という説もあるんです。
切開より傷が小さくなるケースも多いですし、助産師としては「とりあえず切開せずに出せるかどうかチャレンジさせてほしい」というのが本音です。
明らかに裂けそうなときは先生に切開をお願いしますが、そうでなければまずは切らずにトライしたい——というのが私個人の考えです。
切れやすい人・切れにくい人がいる🙋♀️
助産師の技術とは別に——そもそも切れにくい人は切れません(笑)
特に3人目以降の経産婦さんは、会陰も伸びやすくなっているので、自然に切れることが少ないです。
逆に、初産婦さんは会陰が伸びにくい方も多いので、傷ができやすい傾向があります。
また、助産師によっても技術に差があるのは正直なところで、ほとんど傷を作らずに上手に赤ちゃんを出せる助産師もいれば、そうでない人もいます(私はどちらかというと後者です😅)。
「絶対に傷を作りたくない!」なら助産院という選択肢も🏡
会陰の傷を絶対に作りたくない、自然なお産にこだわりたい、という方には——助産院での出産という選択肢もあります。
助産院は自然なお産を大切にしているため、会陰切開をできるだけしない方針のところが多く、先ほどのデータの通り会陰切開率も低くなっています。
ただし、助産院では無痛分娩は行っていません。また、医療介入が必要になった場合は病院へ搬送となるため、リスクや希望をよく考えた上で選択してください🙏
「傷を作りたくない」なら、妊娠中から会陰マッサージを🌿
会陰切開をしたくない・傷を作りたくないという方に、ぜひ知ってほしいのが会陰マッサージです。
妊婦さん自身が妊娠中から会陰マッサージを行うことは、会陰裂傷の予防に有用とされています。
特に無痛分娩の場合、麻酔によって会陰の感覚が鈍くなるため、分娩中に自分のおしもの感覚をつかみにくくなります。だからこそ、妊娠中のうちに自分の会陰と向き合っておくことが大切です😊
【会陰マッサージの基本情報】
- 👶 対象:妊娠34週以降の初産婦(経産婦さんもOK)
- 🗓️ 頻度:週1〜3回、1回3〜10分
- 🫙 使用オイル:植物性オイル(スイートアーモンドオイル・オリーブオイルなど)
- ⚠️ 準備:①事前にパッチテストを行う ②爪を短く切っておく ③入浴後のリラックスした状態で行う
具体的なやり方は、担当の助産師や産院のスタッフに気軽に聞いてみてください🙏
まとめ✅
- ✅ 会陰切開が増えるかどうかは、施設・医師の方針による部分が大きい
- ✅ 無痛分娩はいきみをコントロールしやすいため、会陰をゆっくり伸ばせる可能性もある
- ✅ 吸引・鉗子分娩になる場合はほぼ切開する
- ✅ 「自然に裂けた傷の方が痛みが少ない」説もある——切開が絶対良いわけではない
- ✅ 切れやすい・切れにくいは個人差もある
- ✅ 傷を作りたくない方は、妊娠34週から会陰マッサージを始めよう🌿


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