初めての婦人科、内診が怖い人へ|受診の流れを助産師が解説

生理・婦人科

「産婦人科は、妊娠した人が行くところ」

そう思っていませんか?🤔 でも実際は、生理痛、生理不順、おりものの変化、かゆみ……妊娠とは関係のない悩みで受診する人も、たくさんいます。

そして初めての婦人科で、多くの人がいちばん心配するのが「内診(ないしん)」です。

内診が怖いときは、その気持ちを伝えて大丈夫です。性体験がないことを伝えると、腟に器具を入れない方法を考えてくれる施設が多いです😊

この記事では、妊娠以外で初めて婦人科を受診するときの流れと、診察の方法をまとめます。

💡 こんなときは、婦人科へ

  • 生理痛がつらくて、学校や仕事を休むことがある
  • 生理が来ない、周期がバラバラ、量が多すぎる・少なすぎる
  • おりものの色・量・においが気になる、かゆみや痛みがある
  • 下腹部に痛みや違和感がある
  • 生理前の不調(PMS)がつらい
  • 低用量ピルについて相談したい
  • 子宮頸がん検診を受けたい(自治体の検診は20歳からです)

「この程度で受診していいのかな」と迷う症状こそ、相談して大丈夫です。生理痛は、我慢するものではありません。

🩺 診察の流れ(妊娠以外の場合)

施設や症状で変わりますが、おおまかな流れは次のとおりです。

1. 受付・問診票

最後の生理の日、生理周期、症状、いつからか、飲んでいる薬、アレルギーなどを書きます。問診票には「性体験の有無」を聞く項目があることもあります。これは診察の方法を選ぶための大事な情報なので、正直に書いて大丈夫です。

2. 問診(お話)

いきなり診察台に上がることはありません。まずは症状の相談から始まります。気になっていること、不安なことは、ここで伝えてください🙂

3. 検査(必要なものだけ)

症状に合わせて、必要な検査だけを行います。たとえば:

  • 超音波(エコー)検査:子宮や卵巣の様子を見る
  • 血液検査:ホルモンの値や貧血などを調べる
  • おりものの検査:細い綿棒で少しだけ採る
  • 外陰部の視診:外側の様子を見るだけの診察

全部やるわけではありません。「今日はお話だけ」で終わることもあります。

🌸 性体験のない人の診察

ここが、いちばん大事なところです。

  • 内診台に上がることはあります。おりものの検査や、外側を見る診察、肛門からのエコーなどは、内診台で行うことが多いからです
  • ただ、性体験のない方には、腟に指や器具を入れる診察は、できるだけ避けてくれる施設が多いです
  • 代わりに、お腹の上からの超音波(経腹エコー)で、子宮や卵巣を確認することがあります。尿がたまっているほうが見やすいので、病院から「受診前はトイレを我慢しておいてください」と言われることがあります
  • お腹の上からではくわしく分からない場合は、肛門からの超音波(経直腸エコー)や、肛門からの診察を提案されることがあります
  • 腟からの診察がどうしても必要なときは、細い器具を使うなどやり方を工夫して、説明と同意のうえで行います
  • おりものの検査は、外から細い綿棒で採れることが多く、痛みはほとんどありません

そして、性体験の有無にかかわらず、「内診は嫌です」「怖いです」と伝えて大丈夫です。ほかの方法でどこまで分かるかを相談しながら、診察は進められます😌

🎒 中高生の受診について

中学生・高校生も、婦人科を受診して大丈夫です。

  • 生理痛がつらい、生理が始まらない・止まった、量が多すぎる、などは立派な受診理由です
  • 診察は問診が中心で、検査が必要なときも、お腹の上からのエコーで済むことが多いです
  • 一人でも、保護者の方と一緒でも大丈夫です。ただ、施設によっては保護者の同意が必要なこともあるので、予約のときに確認してください
  • 「妊娠したわけじゃないのに」と気後れしなくて大丈夫です。生理の悩みは、体からの大事なサインです

💰 費用のこと

  • 症状があって受診する場合は、原則として健康保険が使えます(自己負担は原則3割)。初診は検査の内容にもよりますが、数千円程度のことが多いです
  • がん検診などは、内容によって自費になることがあります
  • ピルは、避妊が目的のピルは自費、生理痛などの治療のための薬は保険が使えます。この2つは別の薬です
  • 心配なときは、予約のときに確認して大丈夫です

👜 持ち物・服装

  • 健康保険証(マイナ保険証)
  • 生理の記録(最後の生理の日、周期が分かるもの。アプリでも大丈夫です)
  • お薬手帳(飲んでいる薬があれば)
  • 服装は自由です。内診台に上がるときは、脱ぎ着しやすいスカートだと楽です。お腹の上からの超音波なら、お腹を少し出すだけです

✅ まとめ

  • 婦人科は、妊娠以外の悩みでも受診して大丈夫です
  • まずはお話から。検査は必要なものだけです
  • 性体験がないことや、「内診が怖い」気持ちは、そのまま伝えて大丈夫です
  • 内診台に上がることはあっても、腟に器具を入れない方法を考えてくれる施設が多いです
  • 症状があれば、原則として保険が使えます

婦人科は、妊娠した人だけの場所ではありません。「内診が怖くて行けない」という人は、とても多いです。でも、不安なことは、受診のときにそのまま伝えてください。それも含めて、相談です🌷

▶ 生理の悩みとピルの話【助産師が正直に解説します】
生理痛やPMSのつらさと、ピルのこと。避妊用と治療用のちがいについて。

▶ アフターピルは薬局で買える?避妊の方法と一緒に助産師が解説
避妊の方法の種類と、薬局で買えるようになった緊急避妊薬について。

▶ 妊娠したかも?産婦人科で何をする?初診の流れを助産師が解説
妊娠したかも?と産婦人科を受診するときの流れは、こちらにまとめています。

この記事の感想やご意見は、コメントで聞かせてもらえるとうれしいです😊(個別の医療相談にはお答えできませんので、心配なことは必ずかかりつけの医療機関にご相談くださいね)

助産師Fujiちゃん

助産師/看護師。関西出身、関東在住。看護師・助産師の免許を取得後、産婦人科の臨床現場で18年間、たくさんの妊婦さん・ママたちに寄り添ってきました。現在は無痛分娩を行うクリニックに勤務中。プライベートでは6人の子どもを出産し、子育て中です。病院の限られた時間では伝えきれない「本当に知ってほしいこと」を、現場の本音とともに発信しています。

助産師Fujiちゃんをフォローする
生理・婦人科
助産師Fujiちゃんをフォローする
タイトルとURLをコピーしました