赤ちゃんの体重が増えない…原因・対処法とママの不安Q&A【助産師が解説】

育児

🍼 はじめに

赤ちゃんの体重が増えない 4コマ漫画

「体重がなかなか増えなくて…」「ちゃんと飲めてるのかな」——退院後の赤ちゃんの体重が気になって不安になるママはとても多いです。
体重が増えない原因は赤ちゃん側にある場合もあれば、授乳の方法や母乳量に関係することもあります。今回は助産師目線で、よくあるパターンと対処法を正直にお伝えします。

📏 まず知ってほしい「体重増加の目安」

産後〜1ヶ月健診までの間、1日あたりの体重増加の目安はこちらです。(Fujiちゃんの経験上)

  • 〜19g/日 → 体重増加不良(要注意)
  • +20〜30g/日 → OK
  • +30〜50g/日 → 十分
  • +50g/日以上(混合・ミルクメイン)→ ミルクの量を少し減らす目安

1ヶ月健診の頃には、出生体重より約1kg増えているのが理想です。(+600gだとやや少なめ。小児科の先生の判断にもよります)
1ヶ月を過ぎると個人差が大きくなるので、1日単位で細かく追うより、成長曲線で長い目で見ていく方が大切です。

🔍 体重が増えない原因いろいろ

原因は赤ちゃん側・ママ側の両方にあることが多く、一概には言えません。現場でよく見るパターンをご紹介します。

👶 赤ちゃん側の原因

  • 哺乳力が弱い:早産児・低出生体重児など体の小さい子に多い。吸う力が弱くて必要量を飲みきれない。
  • よく寝る子:起きないからと授乳間隔が長くなり、1日の授乳回数が減ってトータル哺乳量が少なくなる。(「寝てるから飲めてるはず」と思いがちだが要注意)
  • 便秘:便秘になると飲みが悪くなる傾向がある。
  • 黄疸が強い:黄疸が強いと眠りがちになり、哺乳力が落ちることがある。
  • 病気が隠れている:まれに体重増加不良の背景に疾患がある場合も。

🤱 ママ側の原因

  • 母乳量が足りていない:「完全母乳を目指してミルクを一切足さない」というママに多い。母乳の分泌が追いついていないのに足さないでいると、赤ちゃんの体重が増えない。

⚠️ レアケース

最近ミルク調乳器を使うママが増えていますが、設定を間違えて規定より薄いミルクを作り続けてしまったケースがありました。調乳器を使う場合は、濃度設定を必ず確認してください。

🚨 こんな時はすぐ受診を!

体重が増えていない場合でも、以下のサインがある時はすぐに産院や小児科に連絡・受診してください。

  • 噴水のように吐く(噴水様嘔吐)を繰り返す
  • 吐いたものや便に血液が混じっている
  • ぐったりしている、無理に起こしても飲まない

これらは体重増加とは別に、赤ちゃんの体に何か起きているサインの可能性があります。様子を見ずに早めに動いてください。

💬 Fujiちゃんのアドバイス

授乳への考え方は、担当する産院や助産師によってかなり違います。「母乳推進」の病院ではミルクを足すことをよしとしないこともあります。
でも私自身の見解は——母乳を頑張るあまり、赤ちゃんの体重増加に影響が出てほしくない、ということです。

6人目で初めて完全母乳を目指した私自身、母乳へのこだわりがある気持ちはよくわかります😊
だからこそ、こう伝えたいです。

  • まず1ヶ月は赤ちゃんの体重増加を最優先にしてほしい
  • 母乳が出るようになるまでは、ミルクを足すことを恐れないで
  • 退院前に助産師に母乳量の目安を確認して、追加ミルクの量を把握しておく
  • 2週間健診・母乳外来・育児相談で体重チェックをしてもらうと、ママも助産師も安心できる
  • 完母を目指すなら、退院前に自分の母乳量をある程度把握してからスタートして

「完母にこだわらなくていい」というより、赤ちゃんが必要なだけ飲めているかどうかを最初に確認してほしい、ということです。

❓ ママのよくある不安、全部お答えします!

Q1. 授乳後なのにすぐ泣く → 母乳が足りてない?

泣く理由はいろいろあります。「もう少し飲みたい」「眠いのに寝られない」「抱っこしてほしい」「お腹が苦しい」など。母乳不足とは限りません。
【確認方法】赤ちゃんの口角を指でチョンと触って、追いかけるように口を開けたら「まだ飲みたい」サインかも。その場合はもう少しおっぱいをあげてみて。

ママが疲れているなら、ミルクを20〜40ml足して様子を見てもOK。それでも泣く場合は60〜80mlまであげても大丈夫です(吐かなければ)。
ただし、泣く=お腹が空いている、とは限りません。たくさん飲んでお腹が苦しくて泣いているケースもあります。「飲めてると思うんだけど…」という時は、むやみにミルクを足し続けず、抱っこや縦抱きで落ち着かせてみてください。

Q2. おしっこ・うんちの回数が少ない → 飲めてない?

おしっこは1日最低5〜6回は出てほしいです。4回以下だと少ない印象。母乳メイン・混合の場合はミルクを少し追加してもいいかもしれません。
うんちは個人差が大きいです。毎回の授乳後に少量ずつ出る子もいれば、1日1回まとめて出す子も。回数が多いのは問題なし。24時間以上出ていない+お腹がパツンと張っている場合は綿棒浣腸を試してみて。
(綿棒浣腸のやり方はまた別の記事で詳しく解説しますね)

Q3. 授乳時間が短い → ちゃんと飲めてない?

完母の場合、1〜2時間ごとに泣くのはあるあるです。ママが頑張れるなら続けてOK。でも乳首が痛い、疲れてきた…ならミルクを足して赤ちゃんもおっぱいも休憩させてあげてください。
混合の場合はミルクを10〜20ml増やして、3時間前後の間隔になるか様子を見てみて。
ミルクのみの場合、規定量をしっかり飲めているなら泣いてもすぐ量を増やすのは待って。別の理由で泣いている可能性も高いです。

Q4. 胸が張らなくなってきた → 母乳が出なくなった?

産後1週間ごろまでの張りは、乳房内の血液やリンパ液が充満する「うっ積」によるもの。その後、赤ちゃんが吸う刺激で母乳が作られるサイクルに変わると、張り感がなくなっていきます。これは正常な変化です。
張らなくても母乳は出ているので、2〜4時間間隔で授乳できているならミルクを足さなくて大丈夫ですよ。

Q5. 成長曲線の下のラインギリギリ → 小さすぎる?

下のラインギリギリでも、そのラインに沿って体重が増え続けているなら大丈夫です。大切なのは「今の数字がどこにいるか」より「ちゃんと増え続けているか」。カーブが右肩上がりなら心配しすぎなくてOK。

Q6. 毎日体重を量って一喜一憂してしまう

正直なことを言うと、赤ちゃん用スケールを買うのはあまりおすすめしません😅 毎日量ると数字に振り回されて、ママがどんどん不安になっていくから。量るなら週1回程度で十分。体重だけでなく、機嫌・飲み方・おしっこの回数など、赤ちゃん全体を見てあげてください。

Q7. 1日30g増えないといけないと思ってた(30g神話)

1日30gはあくまで目安。毎日必ず30g増えなくていいです。少ない日も多い日もあります。大事なのは1〜2週間単位でならして「日割り30g前後増えているか」を見ること。目安は記事の前半で解説しています。数字を毎日追うより、赤ちゃんの様子全体で判断してくださいね。

💌 まとめ

体重が増えない原因は一つではありません。赤ちゃんの様子、授乳のやり方、母乳量……いろんな要因が絡み合っています。
大事なのは「うちの子は大丈夫かな?」と一人で悩まず、早めに産院や助産師に相談すること

体重増加がしっかり確認できれば、それだけでママも安心できます。不安な時は、遠慮せず声をかけてくださいね🩷

コメント

タイトルとURLをコピーしました