無痛分娩の立会い出産、夫はいつ来ればいい?現役助産師がリアルに解説

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無痛分娩が決まったとき、ほぼ必ずといっていいほどママから出てくる質問があります。

「夫は、いつ呼んだらいいですか?」

自然分娩のイメージだと、「陣痛が始まったらすぐ来てもらう」という感じですよね。でも無痛分娩は、少し勝手が違います。今日は現場で見てきたリアルな実態を、ちょっとブラックモードも交えてお伝えします😂

⏰「いつ呼ぶか」問題、正直に言います

結論から言うと、「早ければいい」というわけではありません

無痛分娩、特に計画分娩で促進剤を使う場合、お産がどのくらいかかるかは始まってみないとわかりません。朝から促進剤を始めて、生まれるのが夜になることも普通にあります。

早い段階からパートナーを呼ぶと、何時間も「ただいる」だけの時間が続きます。しかも麻酔が効いてしまえば、ママは痛くない。腰をさする必要もなければ、お尻を押さえる必要もない。正直、夫にできることがほぼありません。

現場で見てきた「夫の過ごし方」をご紹介します。

  • 💻 パソコンで仕事をしている(まあ、仕事があるのはわかる)
  • 😴 床に寝ている(うちのクリニックにはLDR内に家族用ベッドはないので、床です)
  • 📱 ずっとスマホを見ている
  • 🥱 「暇すぎてつらい」と言っている

床で寝ている夫を見るたびに心の中で思います。「家で寝たら?」😂

🍱 夫の食事問題も忘れずに

これ、意外と盲点なのですが。

基本的に病院からパートナーへの食事は出ません。(出る所もあるようですが)早い時間から来るなら、自分の食べるものは自分で持参してきてください。コンビニに買いに行ける場合もありますが、タイミングによっては席を外せないこともあります。

ただし、ひとつだけ注意。ママの前でおいしそうに食べるのはやめてあげてください。ママは食事制限がある場合がほとんどです。においや音だけでも地味につらい……という声を聞いたことがあります😅

👀 初産婦さんなら、子宮口全開から来ても間に合います

これも意外と知られていません。

初めてのお産(初産婦)の場合、子宮口が全開(10cm)になってから赤ちゃんが生まれるまで、ある程度時間がかかります。いきみの練習をしながら、赤ちゃんが少しずつ降りてくるのを待つ時間があるからです。

つまり、「子宮口が全開になりました」という連絡を受けてから来てもらっても、生まれる瞬間に十分間に合うことが多いです。

「ずっとそばにいてほしい」か「最後だけ来てほしい」かは人それぞれです。でも「早く来たほうがいい」という思い込みは一度外してみてください。

💬 一番大切なのは「事前の話し合い」

「いつから来てほしいか」は、ママによって全然違います。

  • 「麻酔が効いたら呼ぶ」
  • 「いきむ直前に呼ぶ」
  • 「生まれる瞬間だけ一緒にいてほしい」
  • 「入院したときからずっといてほしい」

どれも正解です。ただ、これをパートナーと事前に話し合わずにいると、当日「え、もう来るの?」「なんでまだ来ないの?」というすれ違いが起きます。

入院前に一度、「どのタイミングから来てほしいか」「どこまで立ち会いたいか」をふたりでちゃんと話しておくことが、実はとても大切です。

⚠️ 注意点

経産婦さんは特に要注意!
2人目・3人目の方は、無痛中でもお産の進みが速いことがあります。「まだ時間かかりそう」と思っていたら、あっという間に全開大……ということが珍しくありません。仕事の調整や上の子の預け先は、できるだけ早めに済ませておくことを強くおすすめします。いつでも「すぐ来られる」状態にしておくのが安心です。

立会いのルールは施設によって異なります
入室できるタイミング、立ち会える人数、撮影の可否など、施設によってルールはさまざまです。「うちの病院はどうですか?」と、担当の助産師に事前に確認しておくと安心です。

🤝 来てからパートナーにできること

とはいえ、来てもらったら嬉しいのも事実。せっかくいるなら、こんなことをしてもらえると助かります。

  • 手を握る・そばにいる(これだけで十分です)
  • 飲み物を渡す(麻酔中はベッドから動けません)
  • 声をかける(「頑張ってるね」「ありがとう」で十分)
  • いきむ時間に一緒に応援する(ゴールが近い!)

ちなみに「何もできなかった」と言うパートナーがとても多いですが、そこにいたこと自体がちゃんと意味を持ちます。

😅 気分が悪くなったら迷わず外へ

立会い中に気分が悪くなるパートナーは珍しくありません。血が苦手、分娩室の雰囲気が苦手、という方は特に。

無理して倒れてしまうと、スタッフがそちらの対応をしなければならなくなります😂 気分が悪くなったら、遠慮なく外に出てください。恥ずかしくありません。

🌸 助産師として、正直に思うこと

「立会いしなければいけない」というプレッシャーを感じている方、どちら側にも結構います。

でも、立会いはあくまで選択肢のひとつです。仕事の都合、上の子の預け先、距離の問題、苦手意識……事情は人それぞれで、それを責める必要はまったくありません。

立会いがあっても、なくても、赤ちゃんへの愛は変わりません。大切なのは、ふたりで納得して決めることです。

ちなみに私が現場で一番好きな瞬間は、赤ちゃんが生まれた直後にパートナーが涙をぬぐいながら「頑張ったね、ありがとう」と言う場面です。それを聞いたママが、ヘトヘトの中でもほっとした顔をする。その瞬間が、たまらなく好きです。

✨ まとめ

いつ呼ぶか早すぎなくてOK。初産婦なら全開から来ても間に合う
経産婦は要注意進みが速いことも。仕事・上の子の手配は早めに
パートナーの役割そばにいる・声をかける・飲み物を渡す
事前確認タイミング・どこまで見るか・施設のルールを助産師に確認
立会いは義務じゃないふたりで納得して決めることが一番大切

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