無痛分娩ができる病院の選び方・探し方|現役助産師が本音で教えます

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無痛分娩を希望しているけれど、「近くの病院でできるの?」「どこを選べばいいの?」と迷っていませんか?

インターネットで検索すると病院の名前はたくさん出てきますが、「無痛分娩ができる」というだけで選ぶのは少し待ってほしいと思っています。

施設によって、麻酔の体制・緊急時の対応力・スタッフの人数は全然違います。この記事では、現役助産師として産院の現場を知っているからこそ言える「本音の選び方」をお伝えします。

🔍 まず、施設を探してみよう

選び方の前に、まずは候補を探しましょう。無痛分娩ができる施設を調べるときに使えるサイトを2つ紹介します。

① JALAサイト(全国無痛分娩施設検索)

🔗 https://www.jalasite.org/area/

無痛分娩に関わる複数の学会・団体が共同で運営している専門サイトです。マップ上で全国の施設を検索できるだけでなく、「24時間対応かどうか」「麻酔科医の体制」「情報公開の状況」なども施設ごとに確認できます。まず最初にここで検索するのがおすすめです。👆

② 出産なび(厚生労働省)

🔗 https://birth-navi.mhlw.go.jp/

厚生労働省が運営する分娩施設の検索サイトです。「無痛分娩あり」で絞り込みができ、施設ごとの費用の目安も確認できます。JALAサイトに比べると掲載情報は少なめですが、費用比較をしたいときに役立ちます。💡

✅ 施設を選ぶときの確認ポイント

候補の施設が見つかったら、次の点を確認してみてください。

⏰ ① 24時間・365日、いつでも無痛分娩に対応しているか

「無痛分娩ができる」と書いてあっても、平日の昼間しか対応していない施設も存在します。

赤ちゃんはいつ生まれるかわかりません。👶 希望通りに無痛分娩を受けたいなら、24時間365日対応の施設を選ぶことが大切です。

📅 ② 計画分娩か、陣痛が来てから対応するのか

無痛分娩には大きく2つのやり方があります。

  • 計画分娩:あらかじめ日程を決めて、促進剤で陣痛を起こしてから麻酔を入れる
  • 自然な陣痛を待つ:陣痛が来てから麻酔に切り替える

どちらが正解ということはありませんが、施設によって方針が異なります。自分がどちらを希望しているかを伝え、対応してもらえるか確認しましょう。

🏥 ③ 自分がその施設の「受け入れ対象」かどうか

無痛分娩ができる施設でも、受け入れられる方に条件がある場合があります。

一般的に以下のような方は、対応できない施設があります:

  • 基礎疾患のある方
  • 前回の分娩にトラブルがあった方
  • BMIが高い方(肥満の方)
  • ハイリスク妊娠と判断された方

分娩施設には「一次施設(基本的に正常分娩のみ対応)」と「高次施設(ハイリスクにも対応)」があります。自分の状態がどちらに当てはまるか、かかりつけ医に相談しながら施設を選びましょう。👩‍⚕️

🚗 ④ アクセス(距離・移動時間)

「近いから」という理由で施設を選ぶ方はとても多く、これは実はとても大切な視点です。

お産はいつ始まるかわかりません。自宅や実家から遠い施設では、移動中のリスクも考えると現実的ではないケースがあります。施設側も、自宅から遠すぎる方の受け入れを断っているところもあります。

無痛分娩希望であれば、余裕を持ったタイミングで入院できる距離の施設を選ぶことをおすすめします。

また、里帰り出産の場合、できれば34週、遅くても36週までには実家に帰って、お産に備えておきましょう。🏠

🚨 ⑤ 緊急時・帝王切開への対応はできるか

無痛分娩を選んでいても、途中で状況が変わることがあります。赤ちゃんの心拍が落ちてきた、お産がなかなか進まない、ママの血圧が爆上がりする⚡️——そういったとき、すぐに帝王切開に切り替えられる体制があるかどうかが非常に重要です。手術室・麻酔科・輸血の準備が整っているか、見学や説明会のときに聞いてみましょう。

👶 ⑥ 産後の出血多量・赤ちゃんの状態に対応できるか

これは見落とされがちですが、とても大切なポイントです。

お産の後、まれに大量出血が起こることがあります。また、生まれた赤ちゃんがすぐに呼吸しないなど、蘇生が必要になるケースもゼロではありません。そんなときに確認しておきたいのが、

  • 輸血の対応ができるか(出血多量への備え)
  • 小児科医が勤務しているか(新生児に何かあったときの対応)
  • NICU(新生児集中治療室)があるか、なければ搬送体制が整っているか
  • 母体救命や新生児蘇生の研修を受けたスタッフが多くいるか

クリニックなど小規模な施設では、小児科医が常駐していなかったり、NICUがなかったりすることがあります。その場合、赤ちゃんや母体に緊急事態が起きたとき、他の病院へ搬送することになります。「搬送先はどこになりますか?」と聞いておくことも、立派な施設選びです。🚑

💴 ⑦ 費用はトータルでいくらか

無痛分娩の費用は、施設によって大きく異なります。無痛分娩の加算費用だけでなく、個室料金・検査費用・入院日数なども含めたトータルの金額を確認しましょう。「思ってたより高かった」と感じる方が多い項目なので💦、早めに確認しておくと安心です。(費用についてはこちらの記事でくわしく解説しています)

💉「麻酔科医が常駐しているか」は確認できればベター

よく聞かれる質問に「麻酔科医がいる病院の方が安全ですか?」というものがあります。

実は、日本の産科施設で麻酔科医が24時間常駐しているところはほとんどありません。現状では産科医が麻酔を担当しているケースが大多数です。麻酔科医が関与している施設でも、週に数日・日中のみというケースが多いです。

「麻酔科医常駐」を絶対条件にしてしまうと、選べる施設がほぼなくなってしまうのが現実です。😅 それよりも、無痛分娩の実績が豊富か・対応体制がしっかりしているかを確認する方が現実的です。

🌸 助産師として、思うこと

施設を選ぶとき、「無痛分娩ができるか」だけで決めてしまう方がいますが、それだけではもったいないと思っています。

スタッフの雰囲気、分娩の方針、産後のケアの手厚さ——そういったものをトータルで見て「ここで産みたい」と思える場所を選んでほしいのです。

安全に産める環境があって、信頼できるスタッフがいて、産後も安心してケアを受けられる。それが揃っていることが、何より大切だと私は思っています。

🌟 現在の日本では、無痛分娩を取り扱っている施設自体がまだ少ないのが現実です。理想通りの条件がすべて揃う病院を見つけることは、正直難しいかもしれません。

それでも、限られた選択肢の中で、できるだけ希望に合った施設が見つかることを願っています。 🍀

✨ まとめ:施設選びのチェックリスト

確認ポイントチェック
24時間・365日対応しているか
計画分娩 or 自然な陣痛を待つか
自分が受け入れ対象かどうか
アクセス(距離・移動時間)
緊急時・帝王切開への対応体制
出血多量への対応(輸血体制)
小児科医の勤務体制、NICUの有無
搬送体制(自施設で対応できない場合)
母体救命・新生児蘇生の研修スタッフがいるか
麻酔科医の関与(確認できればベター)
費用のトータル金額

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